石叫■      「愛されたい妻、尊敬されたい夫」

先日、アナハイム・フリー・メソジスト教会の松平他家夫牧師から「愛されたい妻と尊敬されたい夫」という本を贈っていただいた。これはアナハイム教会有志によるエマソン・エグリッチの邦訳である。そのイントロの紹介である。

ビートルズの「オール・ユー・ニード・イズ・ラブ」(愛こそすべて)という曲を覚えていますか。私に言わせれば、これはとんでもないことです。十組の夫婦のうち五組が離婚に終っているのがその証拠です。もちろん妻にとって愛が大切なのは認めますが、夫には尊敬が必要なことがこれまで見逃されてきたのです。本書は、夫の尊敬されたいという必要に応えることで、妻の必要がどれほど満たされるかを明らかにしています。私の主宰する「愛と尊敬セミナー」に参加した夫婦の話をご紹介します。……「2、3日前、夫に『尊敬しているわ』と言おうと決心しました。ぎこちなかったのですが、思い切って言ったところ、信じられないような反応をみせました。『なぜ?』と聞くので理由を言うと、みるみる彼の様子が変わり始めたのです」「結婚して22年ですが、ようやく尊敬という意味が分かり始めました。……『なぜあなたを尊敬するのか』という手紙を2通書きました。主人は驚くほど優しくなりました。これまで、彼が私を愛して、私が願うような『愛のことば』を話して欲しい、と何年も祈ってきました、しかし、私が彼の気持ちに添って話したところ、彼は私の願いに応えてくれたのです」……「先生、神が『夫を敬いなさい』と言われた意味が分かりました!神はすべてを変えてくださいました……このような手紙を毎週のようにいただきます。この方法は、聖書から知恵を得たのです。人間として軽蔑されていると感じながら妻を愛せる夫など、ひとりも居ません。愛を感じることが妻の一番の必要なのに、皮肉にも夫への軽蔑心がそれを邪魔しているのです。神に喜ばれ、かつお互いに満足のゆく夫婦関係のための努力には終わりがありませんが、30年におよぶ結婚カウンセリングの中で、どんな夫婦関係をも改善し、強くし、また変える秘訣を私は発見しました。私はこれを「愛と尊敬のセミナー」と名づけ、夫婦で全米に伝えています。神との関係も夫との関係も、私が捜していたのは、まさしくこれです」「尊敬」がキーワードです。

聖書に「あなたがたは、それぞれ、自分の妻を自分自身のように愛しなさい。妻もまた夫を敬いなさい」(エペソ5:33)とある。夫婦関係を一言で言ったパウロの言葉であるが、これこそ夫婦間の潤滑油であり、神の知恵である。