石叫■        「地球に生物が存在するために」その1

二週間前に「ファイン・チューニング」の紹介をしたが、地球に生物が存在するためには、想像を絶する精巧なダイアル・セットが必要だという話であった。今回は「周星ハビタル・ゾーン(生物圏)」についてのご紹介をしよう。これは太陽のような恒星の周りで、地球型惑星の表面に水が液状で存在できる領域のことで、中心となる恒星から得られる光の量で決定されるという話である。

 「この恒星に近すぎるのは問題です。あまり近すぎると、水が蒸発して温室効果を招き、海が蒸発してしまいます。研究者の間では、金星がこの状態に陥ったと考えられています。それから遠すぎてもダメですね。今度は寒くなりすぎて、水と二酸化炭素が凍ってしまい。冷却現象が起きるのです。重要なポイントは太陽からの距離です。距離が遠いほど、太陽の放射エネルギーを確保し、水を液体の状態に保つために、惑星大気内の二酸化炭素を増やさなければならなくなる。これでは哺乳類のような生物の生息に必要な酸素を確保できません。複雑な機能を持つ生物には、低二酸化炭素量、高酸素量という環境が必要です。そうした環境を維持できるのは、周星ハビタル・ゾーン内部の境界部分のみであり、地球はまさにそうした位置にあるのです。たとえば太陽と地球との距離が5パーセント変わったとしたら、動物は死滅します。だから、地球のような円軌道でないと生物は存在できなくなるのです(1995年に太陽に似た別の恒星の周りを回る惑星が初めて探知された時、予想外の事実が判明した。それは長楕円形であることが分かり、表面温度の変動が危険レベルになる。そこでは生命の存在は、それだけで難しい)。ほぼ完璧な円形の地球軌道がほんの少しずれただけでも、地球温度が大変化し、氷河期が来る可能性すらあります。比較的安定した温度を保つには、出来る限り、円形軌道を維持しなければなりません。木星の軌道がそれほど楕円でなく、そのおかげで地球軌道を乱す危険もない、この一点によってのみ、地球の円軌道が維持されるのです。(木星は地球の三百倍の質量を持つため、地球の軌道にも多くの影響を及ぼす。さらに地球に彗星が飛び込むのを防ぎ、先のシューメーカー・レビー彗星9個が次々と木星に吸収されていったように、地球を彗星から守ってくれているのである)」

詩篇19篇冒頭に、「もろもろの天は神の栄光をあらわし、大空はみ手のわざ

をしめす」とあるが、天地宇宙は神の栄光のみ業だと神ご自身が言われるのである。どうりで精巧にあまりにも精巧にダイアル・セットされている訳だ。